umaskコマンド
概要
umask
コマンドでは、新規作成するファイルデフォルトのパーミッションを決めることができます。
実行例
特に値を指定せずumask
を実行すると、今の設定を確認できます。
umask
私の環境で実行したところ、0022
という結果が返ってきました。
この返ってきた数値の下3桁を見れば、現在の設定がわかります。つまり、今回は022という値から読み取ります。
前から見ていきますと、それぞれの桁が「所有者」「グループ」「ゲストユーザー」のパーミッションを表しています。
数値は、パーミッションを表し、以下のようになっています。
数値 | 意味 |
---|---|
0 | 変更可能 |
1 | 実行不可能 |
2 | 書き込み不可能 |
4 | 読み込み不可能 |
そして、上記のような権限を合算した数値がパーミッションを表します。
例えば今回の場合だと、0は変更可能で、2は書き込み不可能となります。1+1も2ではありますが、同じ権限を指定するのはおかしいですよね。なのでこの場合は書き込み不可能の2となります。
なので、自分は変更可能、グループは書き込みのみ不可能、ゲストユーザーは実行も読み書きも不可能とするには以下のようになります。
umask 027
まとめ
umask
コマンドで作成されるファイル全てのデフォルトのパーミッションを設定できます。
umask [自分のパーミッション値][グループのパーミッション値][ゲストユーザーのパーミッション値]
補足
パーミッションに関しては、chmod
というコマンドも同時に覚えておくと便利です。
こちらのコマンドは、ファイルに対してパーミッションを変更することができます。
ですが、数値の扱いがumaskとは異なるので、それはまた別にまとめたいです。